世界で日本酒ブーム到来!?

フランスで日本酒の魅力をアピールするために、大七酒造(福島県二本松市)や剣菱酒造(神戸市灘区)など、日本の酒造メーカー約30社がパリ市内で合同試飲会を開いた。

食事をする際、ワインに向かない食材や料理でも、日本酒ならばマッチする場合がある。それは寿司に限った話ではない。例えば卵や根菜アスパラガスといった食材だ。これらはワインのタンニンとは合わないが、日本酒とはすばらしくマッチする。


パリの高級ホテルジョルジュサンクのシェフを務めるエリック・ブルファールは12銘柄の日本酒をそろえ、よく冷やしたものをクリスタルのガラスで客に出す。きのこ類やバター付マテガイ、カシスとミラベルのデザートといった料理にはワインではなく、あえて日本酒を勧めているという。

午餐会で用意された酒は甲州ワインと、日本のロマネコンティと呼ばれることもある、日本酒の瀬祭だった。獺祭は首相の出身地でもある山口県の旭酒造が製造している。酒蔵ではもろみから酒を搾る際に遠心分離機を使い、日本酒本来の味と香りを生かしている。


獺祭はパリで1万前後で売られているが、ヨーロッパへの輸出は2010年で生産量の2%にすぎない。これを14年には倍増させ、来春にはパリに販売拠点を設けるという。

イベントを通して情報発信しつつ、世界の日本食ブームに乗せて海外への市場拡大を後押ししたいと具体的なビジョンを提示されていた。 ローカルに埋もれていた「良いもの」が発掘され、世界的に正当な評価を受ける。そして日本の地方と世界が直接つながる。これもグローバリゼーションの効果のひとつだろう。

日本酒が飲まれなかったのは、美味しくなかったからではなく、単に誰も知らなかったからだ。また能登のTV番組の取材からもわかるように、日本酒は単なる商品ではなく、物語を備えた文化コンテンツなのだ。円安のおかげで、新幹線に乗るとすでに外国人旅行者であふれていることに気が付く。


単に「日本に来て下さい」というだけでなく、「日本に来て何を見て、何をするのか」、私たちは外国からの客人たちにわかりやすく示す必要がある。

漠然と意識している自分たちの伝統を文化コンテンツとして捉え直し、世界に向けて発信すること。日本政府観光局の予算は世界でも最低水準(隣の韓国の10分の1)だというが、その作業は新しい雇用生むだろう。そして語学の需要も!



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